『 50周年記念全国公立小中学校事務研究大会
                  (千葉大会) 』

 「とぶ★たまがゆく」6
回目は、平成30年8月1日(水)〜8月3日(金)の
3日間の日程で、千葉市で行われた「全国公立小中学校事務研究大会(千葉大会)」(以下、全国大会)に参加してきました。

   
 50周年記念全国公立小中学校事務研究大会(千葉大会)のシンボルマークです。
 千葉県の形を「鳥」に見立てて「飛翔」や「躍進」をあらわしているそうです。
       
大会テーマ
   「 学校組織開発とマネジメント力の向上 」
    ~ 一人の力を組織の力へ すべては子どもたちのために ~

【 大会1日目 】


 今年の全国大会メイン会場の「千葉ポートアリーナ」だよ。ポートアリーナだから港が近いのかな~と思ったのだけど、イメージほど港には近く無いみたいで少しがっかりしちゃったね。


 
受付に並ぶ人の列だ。もの凄い行列だね。全国大会だからやっぱりたくさんのお客さんがやってくるんだね。今年はどれくらいの参加者が集まったのかな~。


 と、言うことでぼくは今年も当日受付で参加をするのだけど、当日受付ってなんだかとても緊張するんだよな~。

● 開 会 式
 開会式は松本良子実行委員長の開会宣言に始まり、島本安博全事研会長の開会あいさつや来賓からの祝辞が続いたんだ。祝辞は林芳正文部科学大臣の祝辞(代読)から始まったのだけど、祝辞を代読した下間康行審議官は、文部科学省の不祥事がリアルタイムでニュースになってしまっていた時だったから、冒頭のあいさつは長い陳謝から始まり、終始ばつが悪そうな感じでとても気の毒だったな〜。その後の森田健作県知事の祝辞は、森田健作知事の存在感に会場中が圧倒され「やっぱり(当たり前だけど)役者が違うよな〜」と思ったね。


● 文部科学省行政説明
 開会式に続いて文部科学省大臣官房審議官の下間康行氏による行政説明が行われたんだ。下間氏は開会式の文部科学大臣祝辞の代読とともに、この行政説明もスクランブル状態で緊急登板されたみたいなんだけど、本当にそうは思えないほど落ち着いていて、とてもわかりやすくお話しされていたよ。
【文部科学省行政説明の主な内容】
 学校における働き方改革の推進について。学校と地域の連携・協働の推進について。
学校安全の推進について。Society5.0における学びの在り方について。などのお話がされていたよ。
                    

● 全体研究会T


 
午後の部の前の昼食アトラクションでは香取市立佐原中学校郷土芸能部による「佐原囃子」が披露され、アトラクションに続いて全体研究会Tが行われたんだ。全体研究会Tでは「学校力を高める組織開発と新しいステージへ向かう事務職員」をテーマに、全事研研究開発部部長前田雄仁氏等により、第8次研究中期計画の実施報告とこれまでの研究のあゆみについて、データから読み取る「つかさどる」職としての事務職員の現状と全事研の取組について、第3期学校事務グランドデザインの策定報告についての3つの項目で基調報告がされていたよ。
             
● 記 念 講 演
 全体研究会の後は、スポーツ庁長官鈴木大地氏による講演が行われたんだ。
演 題 「スポーツが変える。未来を創る」〜Tokyo2020とその先に向けて〜
 講演では鈴木大地氏が1988年のソウルオリンピックで金メダルをいただくことになるまでのお話や、現在長官に就任されているスポーツ庁の活動内容の紹介と東京2020(東京オリンピック・パラリンピック)に向けての取り組みや、スポーツを通しての病気予防についてなどのお話がされていたよ。

【鈴木大地氏の講演で印象に残ったお話】
・金メダルは取ったのではなくいただいた。
・1984年ロサンゼルスオリンピック出場当時に練習で使用していたホームグランドのプールの水深は70cmぐらいだった…。
・ソウルオリンピックでのバサロスタートは考えぬいた秘策ではなく、レース直前に思いついた。
・「金メダリストらしく生きろ!!」(金メダルをいただいた時、これからの人生はそう生きろと言われたようなに感じた。)

※ 開催要項を良く読んでいなかったので、記念講演が初日に行われることを大会当日に知りました…。

【 大会2日目 】
 


  全国大会2日目は本部研究分科会と第1分科会~第8分科会の9つの分科会に分かれて研究討議が行われたんだ。 毎年のことだけどぼくは千葉市民会館で行われた本部研究分科会に参加してきたんだ。この日はとにかくものすごい暑さで開場までの待ち時間はあまりの暑さで、頭がもうろうとしちゃったよ。


● 分科会討議
本部研究分科 
  テーマ  新たな組織文化を創造する学校組織開発
       − 戦略的な協働を生み出す共同学校事務室と事務職員 −     
             
 本部研究分科会では、地域とともにある新たな学校について、学校組織開発とマネジメント力の向上について、共同学校事務室と事務職員の役割について、事務職員のキャリアと人材育成についての話がされていたよ。勉強不足のぼくには内容の半分も理解出来なかったけれど、助言者の日渡円氏の朴訥とした語り口に心を和やかにされたり、事務職員から校長先生になった安田孝之校長先生の貴重なお話を聞けたのはとても良かったな~。

                     

 午後は財務を切り口とした戦略的な協働の在り方や、共同学校事務室の在り方について、会場アンケートやディスカッションを交えて熱い議論が交わされていたよ。

その他の分科会  

第1分科会
(東北地区)

これからの学校事務職員は何を学ぶべきか
− 東北ブロック研修会の研修のあり方 − 
 

第2分科会
(東海プロジェクトチーム)

「チーム学校」の実現に向けた「協働」の創生
−「チーム東海」、想いをひとつに!次代につなぐ組織的な学校事務の展開に向けて−

第3分科会
(新潟支部)

子ども大人もいきいきと活躍する楽しい学校づくり
−しくみ!×しかけ!×マネジメント♪−

第4分科会
(滋賀支部)

新しい学校事務の機能を探る
−「変わる学校・変わる事務職員」4D学校組織図からみえてきたもの−

第5分科会
(広島支部)

学校教育目標を達成し、子どもの育ちを支援する「チーム学校」の一員として
−組織をつなぐ−

第6分科会
(愛媛支部)

学校力を高める学校事務の在り方
−愛顔(えがお)あふれる未来に向かって−

第7分科会
(佐賀支部)

統括事務長・事務長制による学校事務組織の確立
−佐賀県学校事務のあゆみと今後の展望−

第8分科会
(神奈川支部)

総合的マネジメントへのステップバイステップ!
−子どもたちの学びを保障する「かながわ」の学校事務職員像−


             
【 大会3日目 】

 全国大会3日目は初日と同じ千葉ポートアリーナを会場に大会報告と全体研究会Uが行われたんだ。
● 大 会 報 告
 大会報告では昨日の各分科会の担当者から研究討議の成果や課題についての報告がされたんだ。どの分科会も様々な観点から大会テーマの「学校組織開発とマネジメント力の向上」について熱心な議論が交わされたことなどが報告されていたよ。
● 全体研究会U


 全体研究会Uでは「つかさどる」職となって何が変わったのか、「つかさどる」職として、学校組織開発をどうのように行うか、学校事務職員の新たな可能性を最大限に広げるために必要なことの3つの論点で議論が交わされていよ。毎年、全国大会最終日の最後のコマは講演になっていて、それがよいクールダウンになっていたと思うのだけど、今年は最後のコマも難しい話だったので少し疲れちゃったな~。
 ● 閉 会 式

 
 今年の全国大会もいよいよ閉会式だね。閉会式では鳥本安博全事研会長の閉会あいさつや、来年の岡山大会のPRがなどが行われていたよ。岡山と言ったら桃太郎が有名だよね。岡山大会のPRでも桃太郎をモチーフとした「うらじゃ踊り」が披露されていたんだ。岡山には行ったことがないから来年も全国大会には行ってみたいとは思うのだけれど、やっぱり岡山はちょっと遠いよな~。 


         


(C)埼玉県東部公立小中学校事務研究協議会